ピラミッドストラクチャーとは
みなさん、知人や同僚など、周囲にちょっとしたことをうまく伝えられなかったり、相談したりする場面においてわかりにくくなってしまうことはありませんか。
その理由は、言いたいこと(主張)と、その理由が整理されていないからです。
ちょっとしたことやシンプルなことでも、「言いたいこと」と「その理由」という「論理の関係をわかりやすく整理する」と随分違ってきます。
では、「論理の関係を整理する」とはどのようなことでしょうか。
ここで登場するのがピラミッドストラクチャーです。これは自分の考えたことをピラミッド型、三角形に整理し、思考の妥当性や完成度を視覚的にチェックするツールです。
ピラミッドストラクチャーは「Aである」という自分が伝えたい結論や主張、つまり「メインメッセージ」を頂上に置き、そのメッセージをサポートする理由「なぜならBでCでDだから」というキーメッセージを順次下に配置する構造です。
上から下に「なぜ?」「なぜならば」とつながる形になっています。さらにキーメッセージであるB,C,Dを、B1である、B2である、B3である、と配置し、キーメッセージを支えます。
論理構造が複雑になると、その下にさらなる根拠が並ぶことがあります。多くの事実や議論から一つの結論・主張を導くにはこのようなピラミッドストラクチャーを作ります。
論理を構造化することで分かりやすくなるのです。
ピラミッドストラクチャーを使うメリット
- 作成した本人が「論理の妥当性」をチェックしやすい
- 聞いた人も、
相手がどのような論理に基づいて結論を出しのか理解しやすい
説明してもうまく伝えられなかったり理解してもらえないことや、話を聞いていても納得しにくい、あまり理解できないことがある場合、論理の構造に不備があることが多いといえます。
そんな時は、ピラミッドストラクチャーを使って論理の構造を見える化して、論理の展開に飛躍や見落とし、こじつけがないかチェックすることができます。
さらに、そうして整理された話であれば聞いた人も理解しやすくなります。
ピラミッドストラクチャーを使用して論理を構造化することで論理が分かりやすくなる、ということをご理解頂けたかと思います。
実際のビジネスでは複雑な課題に取り組むときに、自分の考えを構造化するのはそれほど簡単なことではありません。
ここではピラミッドストラクチャーの作成の手順をもう少し具体的にご紹介します。
今後、順を追って説明しますので、ここでは全体像をとらえてください。
ピラミッドストラクチャー作成のステップ
ピラミッドストラクチャーを作成するには次のようなステップで作成するとよいでしょう。
- イシューを特定する
- 論理の枠組みを考える
- 主張を適切な根拠で支える
まとめ
■ピラミッドストラクチャーとは
- ピラミッド型に論理を構造化し、
自分の思考の妥当性や完成度を視覚的にチェックできるツール
■ピラミッドストラクチャーのメリット
- 作った本人が論理の妥当性をチェックしやすい
- 聞いた人も相手がどのような論理に基づいて結論を出しのか理解し
やすい
以上、ピラミッドストラクチャーについて説明しました。ご覧になった方々の参考になれば嬉しいです。