ウォーキングからはじめよう

運動習慣のない人が健康のために始める運動。それは、ウォーキングだと思います。

最近健康経営に力を入れ始めている企業が増えています。
社員に対してストレスチェックや、心身の健康状態を測るウェブアンケートなどを定期的に行っています。
また、健康管理アプリをスマホにインストールさせて、食事記録を定着させたり、運動を習慣化させる行動変容を促そうとしています。

私の勤務先も同じで、特にコロナ禍でリモートワークが定着したため、運動不足が深刻になっています。そのため、会社ではウォーキングを定着させようとアクションをとっています。
自分自身も健康経営に携わる中で、運動習慣のない人に運動を習慣的に行ってもらうにはどうしたらいいかを考えたとき、ウォーキングから始めることがよいという結論に至りました。

今日はウォーキングのメリット、デメリットをご紹介致します。

内容

・ウォーキングのメリット
・ウォーキングのデメリット

それでは説明していきます。

・ウォーキングのメリット

①気軽に始められる
ウォーキングは日常動作「歩く」の延長線上にある運動です。誰でも気軽に行える運動だと思います。運動に適した服装、スニーカーさえあれば、今すぐに、そして一人で始めることができます。また、仲間を誘うことで、おしゃべりしながらウォーキングを楽しめます。

②怪我をしにくい
また、ジョギングと違い、体を宙に浮かせる動作がありません。地面を蹴って、着地するという運動ではないので、息を切らしたり、筋肉を傷める心配もほとんどありません。そのため、怪我をしにくいというメリットがあり、継続しやすいです。長く続けることで健康効果を期待することできます。

③ストレス解消効果がある
適度な運動強度の有酸素運動には、セロトニンと呼ばれる脳内物質が多く放出されると言われています。このセロトニンは精神安定剤と同じ働きをするため、気持ちを落ち着かせ、不安を鎮める働きがあることが認められています。運動後にすっきりした気持ちになるのはこの作用のためと考えられています。

④筋力がアップする
いつもの「歩く」を、背筋を伸ばして、歩幅を広げて、腕を振って、速足で歩く。継続することで少しずつ筋肉がついてきます。特にふくらはぎの筋肉がついてくると、血液循環がよくなります。血液循環がよくなると肌つやがよくなる、冷え性の方も改善が期待できるといわれています。むくみも取れやすいようですよ。また、筋力アップは、基礎代謝があがることにもつながり、長期的には減量効果も期待できます。

⑤長く続けられる
誰でも気軽に始められて、仲間とも楽しめて、怪我をしにくく、ストレス解消効果もあり、筋力アップの恩恵も受けられる。1日8000歩が生活習慣病を防いでくれると言います。通勤の朝と夜、ランチタイムに散歩をするなどしても、無理なく続けられますよね。

多くの魅力にあふれるウォーキングですが、デメリットもあります。

・ウォーキングのデメリット

①忙しい人のダイエットには不向き
ウォーキングの運動強度は4メッツ程度と言われています。また有酸素運動なので運動のエネルギーは脂肪が主に使用されるようになります。しかし、ウォーキングで痩せようと思ったら1日15000歩程度、継続的に歩く必要があります。時間にして、早歩きで2時間、通常の歩行ペースで3時間です。多忙を極める方が、毎日継続して歩くには時間の部分が大きなハードルとなることがデメリットと言えます。

②歩きすぎると怪我をする
ウォーキングは身体への負担が小さい運動ではありますが、歩き慣れていない状態から毎日のように2万歩、3万歩と歩くと、足を傷めることがあります。何事もやりすぎは禁物で、無理せずに続けることが重要です。始めは1日8000歩を目標に、朝昼夜、分割して歩き始めることをお勧めします。その後、少しずつ1度に歩く歩数や時間、距離を伸ばしていかれることがよいと思います。

ウォーキングの効果。事例。

私の会社の元上司(40代後半)は、運動習慣が全くなく、リモートワークが中心で全く体を動かさなくなった中、多忙を極めて軽度のうつ病になりました。その後、会社での健康への取り組みにより、毎朝ウォーキングに取り組むことで少しずつ体調が回復し、1年以上継続した今では、毎朝2万歩歩いています。体重も落ちて健康状態も良くなり、脂肪肝もなくなったそうです。服薬は約3カ月で終了し、今は再発もなく明るく元気に働いています。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められるし、友人とも楽しめる運動です。また、怪我をしにくいので、長く習慣的に継続できる運動です。軽度な有酸素運動にはストレス解消効果も認められています。続けることで筋肉もついてきて基礎代謝アップも期待できます。まさに長く続けるにはもってこいのウォーキングです。
ただし、多忙な方の場合、ダイエット目的に始めることはお勧めできません。また、歩き過ぎは禁物です。
それでも運動習慣のない人が健康目的で始める運動としては、とてもおすすめです。

新しいことを始めるのはドキドキワクワクしますね!そして、少しずつできるようになっていくと楽しいですよね!
①怪我をしないように、②無理せずに、③マイペースに、を意識して、続けていきましょう!
それでは、皆様の生活が豊かでアクティブなものとなりますように!







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