何故私たちは社会人になってまで学ぶ必要があるのか
時間がない、お金がない、何から勉強したらよいかわからない。
仕事を通して学ぶことが多いのではないか。成長もできるのではないか。
知識を詰め込んでも実践で活かせるのかわからない。
正しい知識を身に着けたい、計画立てて目標を立てたらいいのではないかと思うが、テストがあるわけではないのでなかなか取り掛かれない
社会人になって学んだほうがよいことは何となくはわかるが、なかなか行動に起こせない。
しかし、コツさえつかめば効率的な学びを得られるはず。
自分に合ったオリジナルの学習法が見つかるはず。
では、社会人になってまで、学習する目的は何なのか。
学ぶ目的
1.短期的な視点 パフォーマンス効率を高める
2.中期的な視点 自分のキャリアを主体的に作れる
3.長期的な視点 人生を楽しむため
3-3-3の法則(新 将命さん)
もし今自分が会社を辞めた時、3日以内に3社から今の3割増の年収で転職のオファーがあるか。
今の仕事でそれが獲得できているかを振り返ってみると良い。
学びは①自分の世界観を広げる。②人と人とをつなげる。③世代を超えて受け継がれる。
私は学ぶことで物事の見方が変わった。
外部に発信することで人とのつながりが増え、人生が変わった。
子育ての中で自分の子供に何を伝えるべきかをリストにまとめて目を通し、子供に伝えている。
社会人にとっても学びは必要であることはなんとなくわかっている方は多いと思う。
学ぶ必要性をしっかり認識することが大切だと思う。
そして、学生時代の学びと社会人の学びは違う。その違いをまとめる。
学校教育と社会人教育の違い
学校教育 社会人教育
学習は依存的 学習は主導的
カリキュラムの提示 自ら学習課題を発見する
教師は強い責任 教育者は手助けの位置づけ
内容は将来役立つ 内容は今すぐ役立つ
教科中心 問題解決中心
テストのための勉強 仕事・人生のための勉強
①学生 知識をインプット→アウトプット(テスト)→評価(点数)
②これまでの社会人 指示を受ける→必要知識インプット(社内情報中心)→行動→評価(行動)
③これからの社会人 問題意識を持つ→必要知識インプット(社外情報中心)→状況判断&行動→評価(結果)
これからの社会人は上司からの指示を受けて業務を行うのではなく、自分自身で考え判断し行動し結果を出すことが求められる
VUCAな世の中
Volatility・・・・変動性(新商品が出てもすぐに価格が下がるなど)
Uncertainty・・・不確実性(異業種からの新規参入)
Complexity・・・複雑性(特にグローバル。各国の法律や規制が絡み合う中決定を下していかないといけない)
Ambiguity・・・曖昧性(一昔前まではトップメーカーの模倣で成長できていたが、今は先が見えない中で立ち位置を決めていかないといけない)
PDCAからOODA(ウーダ)へ
OODAは米国空軍の故ジョン・ボイド氏提唱
Observation・・・観察
Orientaition・・・状況判断
Decision・・・・意思決定
Action・・・・・行動
このサイクルを繰り返すこと(OODAモデル)
軍隊のみならず、ビジネスの世界でも利用されている。一部のマネジメントが考え、現場が実行するのではない。現場のスタッフが発生する事象やデータを観察し、判断し、意思決定し、行動する。意思決定を現場側に持たせていく。VUCAの世の中では、PDCAはスピード感に欠けると言われている。例えば、予期せぬ事態が生じたときに改善ループを回すのに時間を要すると言われている。
時代の変化に合わせて仕事の進め方も変えていく。既存の仕事の進め方が通用しづらいVUCAな現在、私たちは何を学び、どのようなスキルを身に着けるべきなのか。
これから必要なスキル
定型業務を着実にこなすことから、激変環境下で変革を推進することが求められるように変化している。
これまではヒューマンスキル、業界内の知識、自社内常識があればよいという時代だった。
これからはそれに加えて、高度な専門性が求められる時代に変化している。
また、これまでは過去の経験や勘が生かされてきたが、変化が激し予測不能な昨今ではその重要性は弱まってくると考えられる。
一方、それに代わり重要になるのがビジネスフレームワークである。これは経営の基礎知識と言い換えられる。様々に環境が変化する中でも、ビジネスで必要な基礎知識に大きな変化はない。
そのため、基礎のフレームワークを抑えておくことが重要になる。
コンセプチュアルスキル(論理的思考能力)がVUCA時代には必要となってくると考えられる。
様々な状況変化の中でも状況を正しくとらえ、論理的で効率的な判断を行うために必要となる重要なスキル。
これから次の4点について書いて参りますので、皆様の学びや気づきに近づくようでしたら幸いです。
- 学習目的を設定する、スケジュール化
- インプット(学習する、学ぶ)
- アウトプット(学びを形にする)
- 振り返りを行う